前回は犬の腸と人の腸の違いから、「外で発酵が終わったものを取り入れる」という考え方をお話しました。
今回はうんちの話です。うんちは毎日見られる、いちばん身近な記録です。何をどう見ればいいのかを書きます。

バナナうんちとは何か
犬のうんちの理想とは何でしょうか。よく言われるのはこんな形です。
- 形がまとまっている
- バナナのような形と硬さ
- 拾いやすい
- においが強すぎない
- 色が茶色で黒すぎない
これを「バナナうんち」と呼んでいます。
逆に、こういう日が続くときは何かが変わっているサインです。
- 下痢や軟便
- コロコロとした硬いうんち
- においが強い
- 色が極端に濃かったり薄かったりする
よその犬と比べないでください
うんちの形も回数も、その子によって違います。だからよその犬と比べても意味がありません。
見るのはその子のいつもと違うかどうか。それだけです。毎日見ていると、その子のふつうがわかってきます。
そして、いつもと違う日が何日も続くときは、様子を見るより先にかかりつけの獣医師に相談してください。食べもので何とかしようとしないほうがいい場面があります。
こんなに少しでいいの?
えぷるの発酵セサミ味噌は、ほんの少しをご飯に添えるだけの使い方です。「こんな少しでいいんですか」とよく聞かれます。
味噌はひとさじの中にも、乳酸菌をはじめとするたくさんの微生物と、発酵によって作られたアミノ酸やペプチドが入っています。量ではなく、中身の話です。
それに犬の腸は人より短く、刺激に敏感です。一度にたくさん入れると負担になることもあります。ほんの少しを、いつものご飯に添えるだけで十分です。
よく食べるようになった、という声
お客さまから、こんなことを言ってもらったことがあります。
うちの子、もともとご飯をあまり食べない子だったんです。でも発酵セサミ味噌を乗せてからよく食べるようになって。香りが好きみたいで、ご飯に近づくようになりました。
発酵セサミ味噌には、ゴマと味噌の発酵由来の香りがあります。犬は嗅覚がとても敏感な生きものです。この香りを気に入る子がいます。
おいしそうに食べてくれる。それがいちばんうれしいことです。
塩分が気になる方へ
「味噌って塩分が多いんじゃないの」と心配される方もいると思います。これはとても大切な視点です。
えぷるの発酵セサミ味噌の塩分量は約6%前後。一般的な人用の味噌は種類にもよりますが、11〜12%前後のものが多いです。その半分以下になるよう減塩で作っています。
そのうえで、一度に大量に与えるものではなく、少量をご飯に添える使い方です。
ただし腎臓や心臓に持病がある犬、シニア犬の場合は、かかりつけの獣医師に相談しながら使ってください。
量より、続けること
毎日少量を、無理のない形で。作れない日はやめてもかまいません。
うんちを見るのも同じです。毎日きちんと記録しなくていい。ただ、いつもと違う日に気づけるくらいには見ておく。それだけで十分だと思っています。
次回は最終話です
「人にいいから犬にもいい」。そう思って発酵食品を与えていませんか。
次回は「SIBO(シーボ)」という、小腸に菌が増えてしまう状態を入口に、なぜ犬への与え方が大切なのかをお話しします。
うんちからはじめる犬の腸の話
- ① 犬と人のうんちは、何が違うのか
- ② 犬の腸と人の腸は、同じではない
- ③ 腸は、食文化が育ててきた
- ④ 昔の日本人のうんちは、今の2〜3倍あった
- ⑤ 犬は、腸の中で発酵させるのが得意ではない
- ⑥ 犬のうんちの見方|バナナうんちって何だろう(この記事)
- ⑦ SIBOという問題|人の発酵食品をそのまま与えないで
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※ 持病のあるワンちゃんや、獣医師から食事の指導を受けている場合は、先生に相談してから使ってください。


