前回は昔の日本人のうんちが多かった理由を食事と腸内環境でみてきました。
・食物繊維が多い
・発酵食が多い
・腸内細菌がよく働く
その結果、便の量が増えるという流れでした。

ここでひとつ疑問が出てきます。
人の腸にいい食事は犬にもいいのでしょうか?
犬と人では腸の作りが違う
まず大前提として犬と人では腸のしくみが違います。
人は
・腸が長い
・腸の中で発酵が起きやすい
つまり腸の中でゆっくりと発酵菌を育てる体です。
犬は腸の中で発酵させるのが得意ではない
人は食物繊維をたくさんとり、腸内細菌に発酵させてもらう体のつくりをしています。
ですが犬の場合同じことをすると「発酵が過剰になる」「ガスが増える」「腸の負担になる」こともあります。
だから大切なのは外で発酵させるという考え方
ここで発酵食の意味が変わります。
人⇒腸の中で発酵させる
犬⇒すでに発酵したものを取り入れる
つまり犬に渡すなら、外で発酵が終わったものがいいということです。
発酵セサミ味噌が犬に向いている理由
発酵セサミ味噌は、瓶の中で発酵が終わっています。たんぱく質はアミノ酸に分かれ、旨味も生まれています。
さらに大切なのは「少量でいい」こと。
発酵セサミ味噌はたくさん与えるよりも少量を継続的に与えるほうが合っているのです。

生じゃないと意味がないという疑問
発酵食品というと「生の菌が大切」と思われがちです。
実際、CMや広告には「生きた菌」「生きて腸まで届く」といったキャッチコピーで溢れています。
もちろん生で与える事は酵素などを考えても大切なことですが、犬の場合は少し違う考え方もできるのです。

・犬は菌が多すぎると腸の負担になることもある
・体調を崩しているときは生きた菌が刺激になることもある
犬は腸が短く発酵が長く続きにくいため菌が多すぎたり、刺激が強いと逆に負担になることもあるのです。
そんな時に有効なのが火を通すという使い方です。
加熱することで菌が失活するので刺激が和らぎ取り入れやすくなります。
そして重要なのは火を通しても発酵によって生まれた「アミノ酸」「栄養素」「犬が喜ぶうま味成分」は残るという点です。
さらに過熱された菌(死菌)も、腸内細菌のエサになります。
つまり生か加熱かは「どっちがいい」ではなく、今の犬の体調に合わせて選ぶことが大切だという事です。
忙しい毎日の中でもできること
仕事や家事をしながら犬の食事を整えるのは簡単ではありません。
でも何を選ぶかがわかっていると無理なく続けることが出来ます。
発酵セサミ味噌はいつものご飯に少し足すだけで特別な準備もいりません。
無理をしなくてもちゃんと意味のある与え方ができるのです。
すぐには変わりません
食事を変えても、すぐに何かが起きるものではありません。
だから少しずつ、長く続けられる形にしておくのがいいと思っています。
次回
次はうんちの見方の話です。
「バナナうんち」という言葉と、味噌の塩分についてお話しします。
うんちからはじめる犬の腸の話
- ① 犬と人のうんちは、何が違うのか
- ② 犬の腸と人の腸は、同じではない
- ③ 腸は、食文化が育ててきた
- ④ 昔の日本人のうんちは、今の2〜3倍あった
- ⑤ 犬は、腸の中で発酵させるのが得意ではない(この記事)
- ⑥ 犬のうんちの見方|バナナうんちって何だろう
- ⑦ SIBOという問題|人の発酵食品をそのまま与えないで
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※ 持病のあるワンちゃんや、獣医師から食事の指導を受けている場合は、先生に相談してから使ってください。


