ウンチからはじめる犬の腸の話|第2話

ウンチからはじめる犬の腸の話|第2話

犬と人の腸内細菌は別物?マイクロバイオームの違い

 

犬と人は同じ腸をしていない

犬と人は同じように腸を持ち、同じように腸内細菌がいる生き物です。

でも実は腸の動きが大きく違います。

この違いを知らないまま、人にいいから犬にもいいと考えてしまうと腸に合わないケアをしてしまうことになります。

マイクロバイオームとは何か

マイクロバイオームとは「腸の中に存在する微生物全体とそれらの働きやバランスを含めた生態系のことです。

ここでいう微生物は細菌、ウイルス、真菌が含まれます。

単に菌が多い少ないという話ではありません。

どんな種類の微生物がどこに存在し、どんな割合で、どんな働きをしているのかその全体を見る考え方がマイクロバイオームです。

※マイクロバイオームとは本来、腸だけでなく皮膚や口の中など体全体に存在する微生物の生態系を示します。

このシリーズでは腸内マイクロバイオームに焦点を当てて話を進めます。

 

人の腸は発酵する腸

人の腸、特に大腸は食物繊維を腸内細菌が発酵させてエネルギーを作り出す腸です。

この発酵によって生まれるのが短鎖脂肪酸。

このエネルギーは大腸の細胞の栄養になり、腸のバリア機能を守り、免疫の調整を助け、

全身の代謝にも影響します。

つまり人の腸では発酵そのものが大切な仕事となっています。

 

犬の腸は消化吸収が最優先の腸

一方で犬の腸は発酵でエネルギーを作ることを主な目的としていません。

犬は肉や脂質から、小腸で素早く消化吸収し直接エネルギーを得るという仕組みをしています。

そのため腸は人より短く、内容物が長く留まらず発酵が起きにくい構造になっています。

犬の腸内細菌は発酵してエネルギーを作るよりも消化吸収を助け、腸内環境を整える方向に働く。

これが大きな特徴です。

 

発酵の起こり方が違うということ

ここでいう腸での発酵の起こり方が違うとはこういう違いを示しています。

・人:腸内で積極的に発酵が起こりエネルギー源として利用される

・犬:腸内で活発な発酵が起こるとむしろ負担になりやすい

 

犬にとっては「ガスが増える」「お腹が張る」「便が不安定になる」等につながることもあります。

 

それでも発酵食品が無意味なわけではない

ここで誤解してほしくないのは犬にとって発酵食品がダメではないという事。

犬の場合、発酵によって分解された栄養や、

発酵過程で生まれた成分が消化しやすいという形で腸を助けます。

つまり犬にとっての発酵食品は腸で発酵させるためではなく、腸の仕事をスムーズにするため。

この視点がとても大切です。

 

次回予告|なぜ味噌は犬の腸に合いやすいのか

犬と人で腸内細菌も腸の役割も違う。

それなのになぜ味噌のような発酵食品が犬の腸を助けることがあるのか。

次回第3回では人の腸が変わればウンチも変わるという視点からこの話をさらに深めていきます。

 

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