うんちからはじめる犬の腸の話|第4話

日本人のうんちは昔の方が多かった?

現代の2~3倍と言われる理由

「昔の日本人は便の量が多かった」そう聞くと驚く人も多いかもしれません。

実は食生活と腸内細菌の研究では、昔の日本人の便の量は300gだったと言われています。

一方、現代の日本人の便の量は約100~150g

つまり昔と比べると2~3分の1ほどに減っているとも言われています。


では300gの便とはどれくらいの量なのでしょうか?

300gのうんちってどれくらい?

目安としてはバナナ約3本分くらいの量です。

こうしてみると昔の日本人がかなり多くの便を出していたことがわかります。

ではその便は何でできているのでしょうか。

 

うんちは食べカスではない

うんちは食べ物の残りとおもわれがちですが実はちがいます。

便の構成はおおよそ次のようになっています。

 

便の中身

・水分 約60%

・腸内細菌 約10~15%

・腸の細胞 約15~20%

・食べ物の残り 約5%

 

つまり便の多くは腸内細菌と腸の細胞なのです。

ここがとても重要なポイントです。

昔の日本はなぜ便が多かったのか。

理由はとてもシンプルです。

それは食物繊維の摂取量が多かったから。

昔の日本人の食事は現代とかなり違っていました。

 

昔の日本人の一日の食事

 

*昔の日本人の1日の食事(昭和30年代)図

 

昔の食事は

・ごはん

・みそ汁

・野菜の煮物

・豆料理

・魚

・漬物

などが中心でした。

つまり野菜、豆、海藻、発酵食品が多い食事です。

こうした食事は食物繊維がとても豊富です。

昔の日本人 食物繊維 約20~25g

現代の日本人 食物繊維 約14g

昔の人は今の1.5から2倍の食物繊維を食べていたといわれています。

 

食物繊維が多いと腸でなにが起きる?

食物繊維は人の体では消化されません。

その代わりに腸内細菌のエサになります。

腸内細菌は食物繊維を食べて短鎖脂肪酸という物質を作ります。

 

短鎖脂肪酸は

・腸の細胞エネルギーになる

・腸の環境を整える

・腸の動きを助ける

などの働きがあります。

 

つまり昔の日本人の食事は腸内細菌が動きやすい食事だったと言えます。

その結果腸内細菌が増え、腸の細胞が生まれ変わり便の量も多くなったというわけです。

 

昔の食事には味噌などの発酵食品も多かった

もうひとつ見逃せないのが発酵食品です。

昔の食卓には味噌、漬物、納豆などが日常的にありました。

特に味噌は大豆を丸ごと使い、麹と微生物で発酵させた食品です。

発酵の過程でアミノ酸、ペプチド、有機酸などが作られます。

また味噌には食物繊維やオリゴ糖なども含まれ、腸内細菌のエサになる成分もあります。

つまり昔の日本人の食事は食物繊維+発酵食品という腸内細菌が動きやすい食生活だったのです。

 

ここでひとつ疑問がでてきます

ここまで読むと発酵食品は腸にいいと感じる事と思います。

では人の腸に良い発酵食品は犬の腸にも良いのでしょうか?

犬と人では腸の長さも腸内細菌も大きく違います。

そのため同じ発酵食品でも取り入れ方の考え方が変わります。

 

次の記事

次では犬と人で腸内細菌が違うのになぜ発酵ゴマ味噌がいいのかを解説します。

・犬の腸の特徴

・犬の腸内細菌

・発酵食品の与え方

などを分かりやすく紹介します。

 

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うんちから始める犬の腸の話|第3話

 

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