人の国別うんちの違い
ー腸は食文化によって育てられてきたー
人の腸は世界共通ではない
第2話では「人と犬では腸内細菌(マイクロバイオーム)がそもそも違う」
という話をしました。
ではここで少し視点を広げてみましょう。
同じ人間でも国や食文化が違うとうんちは全く別物になります。

国が違えばうんちも違う
世界にはさまざまな食文化があります。
・発酵食品や野菜を多く食べてきた地域
・高脂肪、加工食品が多い地域
・肉や乳製品中心に食べてきた地域
それぞれの地域で腸が担ってきた役割が違うためうんちの特徴も変わってきました。
韓国・アメリカ・モンゴルやイヌイット文化圏
腸の役割比較
韓国型(発酵・植物より)
食文化:発酵食品、野菜、にんにく
腸の役割:食物繊維を発酵させ腸内でエネルギーを作る補助
ウンチの傾向:量は中~やや多め、まとまりやすい
におい:酸味や発酵由来のにおい
アメリカ型(高脂肪、加工寄り)
食文化:高脂肪、高タンパク、低食物繊維
腸の役割:脂質処理と速やかな排出
うんちの傾向:量は少な目、硬くなりやすい
におい:腐敗臭やガスが出やすい
モンゴル型(肉食文化 牧畜、狩猟寄り)
食文化:肉、内臓、乳製品中心
腸の役割:消化、吸収に集中し、発酵は最小限
におい:強めだがにおいは少なめ
人の腸は食べてきた物に合わせて役割をかえてきた。
どれが良い悪いではなく環境に適応してきた。
世界のうんちを見てきた医師の話
寄生虫学者・医学博士の藤田紘一郎先生は世界各国を訪れ、人々の便を実際に調べてきました。
先生がくり返し語っているのが「人のうんちは国ごとにまったく違う」という事実です。
日本人のうんちは昔はもっと多かった
藤田先生の著書では
・昔の日本人は今より一回の排便量がはるかに多かった
・食物繊維摂取量が多く、腸内細菌の多様性も高かった可能性がある
と紹介されています。
腸内細菌とアレルギーの話
藤田先生は
・腸内細菌の多様性が低いとアレルギーが出やすい可能性
・一部地域では腸内寄生虫が免疫反応を和らげている可能性
こういった仮説にも触れています。
この話が犬の腸につながる理由
ここまで読むとこう思いませんか?
同じ人間ですら腸の役割はこんなに違うんだと。
では
・腸が短く
・発酵より消化吸収に特化している
・もともと肉食寄りの設計をしている
こんな犬の腸は人のどのタイプに一番近いのでしょうか?
次回へつながる問い
次回は日本人の腸は今と昔でどれほど変わったのか?
そこから発酵食品、味噌、犬の腸への考え方をさらに深めていきましょう。


