「パンって、どうやって保存したらいいですか?」
お店でいちばんよく聞かれる質問です。そして多くの方が「冷蔵庫に入れています」と答えます。実はこれ、パンにとっていちばんかわいそうな保存方法なんです。
冷蔵庫は、パンが苦手な場所
あまり知られていない面白い事実があります。パンのでんぷんは、冷蔵庫の温度帯(0〜5℃くらい)でいちばん早く硬くなるんです。「老化」と呼ばれる現象で、パンの水分が抜けて、あのパサパサ・ボソボソの食感になってしまう。常温よりも冷蔵のほうが早く進みます。
だから冷蔵庫は、パンの居場所としては実は向いていません。じゃあどこに置けばいいのか。
答えは冷凍庫。冷凍はパンの時間を止めます
冷凍庫まで温度が下がると、老化はほぼ止まります。つまり冷凍は「焼きたての状態で時間を止める」保存方法。私のお店の通販が全部冷凍便なのも、これが理由です。焼きたてを閉じ込めて、そのままお届けしたいから。
やり方は簡単です。えぷりーずのパンは1つずつ袋に入れてお渡ししているので、その袋のまま、冷凍用の保存袋(ジップロックなど)に入れて空気を抜き、買った日のうちに冷凍庫へ。袋は二重にするのが正解です。
ポイントは「買った日のうちに」。美味しさが残っているうちに、時間を止めてあげてください。

解凍は、この2つで十分
- 自然解凍……室温に20〜30分。菓子パンやしっとり系はこれで
- 凍ったままトースター……食事パンはこれ。表面に霧吹きでひと吹きすると、外はカリッと中はふんわり戻ります
解凍したぶんは、その日のうちに食べきるのがおすすめです。
それから裏ワザをひとつ。食パンや大きなパンは、少し凍りが残る「半解凍」のうちに切ると、驚くほどきれいにスライスできます。切ってから1枚ずつ焼けば無駄もありません。これは冷凍便のパンにぴったりの裏技です。
パン屋のとっておきは「蒸す」
ここからは、とっておきの話です。えぷりーずのパンがいちばん美味しくなる解凍方法は、実は「蒸す」ことなんです。蒸し器や蒸せるお鍋で、蒸気が上がった状態から2分ほど。パンの種類や大きさによって、様子を見ながら調整してみてください。もっちり、ふわふわ、焼きたてともまた違うごちそうになります。
手間はかかるので毎回でなくていいんです。トースターでも十分おいしい。でも余裕のある休日に一度だけ試してみてください。「パンってこんなだったっけ」と思ってもらえるはずです。
夏こそ、冷凍庫にパンを
暑い日は、火を使いたくないし、買い物にも出たくない。そうめんにもそろそろ飽きてくる頃です。そんな日に冷凍庫にパンがあると、本当に助かります。トースターで数分、それだけで昼ごはんになる。
それから夏だけのお楽しみをひとつ。クリームの入ったパンは、凍らせたまま食べても美味しいんです。アイスみたいなくちどけで、これはお客さまに教えてもらった食べ方でした。
パンの食べ方をもっと知りたい方は、ライ麦パンの美味しい食べ方|初心者でも楽しめる簡単アレンジと保存方法もどうぞ。
えぷりーずのオンラインショップのパンは、焼きたてをその日のうちに冷凍してお届けしています。あなたの冷凍庫で、焼きたてのまま出番を待っていますよ。
今日も、パンを焼いています。


