暑さで食欲が落ちる夏こそ、腸のことを考えてみる

急に暑くなりましたね。

この時期になると、冷たい麦茶、そうめん、アイス……気づけば「冷たくて、のどごしのいいもの」ばかり口にしていませんか。私もつい、そうなります。

でも実は、夏は一年でいちばん胃腸が疲れやすい季節だと言われています。

冷たいものが続くと、腸は元気をなくす

冷たいものをとると、胃腸は内側から冷えます。冷えた胃腸は働きが鈍くなって、食欲が落ちる。食欲が落ちるから、ますますのどごしのいいものしか食べたくなくなる。

夏バテって、この悪循環のことなんですね。

暑さそのものより、「冷たいものの摂りすぎで胃腸が弱っていること」が夏の不調の入口になっている——そう考えると、夏の体調管理は「胃腸をいたわること」から始まります。

発酵パンが夏に向いている理由

ここで、私がいつも焼いているライ麦の自家製酵母パンの話です。

あまり知られていない面白い事実があります。自家製酵母のパンは、長い発酵の間に酵母や乳酸菌がでんぷんやたんぱく質を少しずつ分解してくれています。いわば、食べる前に「消化の下ごしらえ」が済んでいるパンなんです。だから消化にやさしいと言われています。

そしてライ麦の食物繊維が腸内細菌のエサになることは、はっきりわかっています。腸の中の菌たちは、私たちが食べたものをエサにして働いてくれる。弱った夏の腸にこそ、エサになるものをちゃんと届けたい。

夏のおすすめは「蒸して食べる」

そこで、夏にぜひ試してほしい食べ方があります。蒸すことです。

蒸し器やせいろで、蒸気が上がった状態から2分ほど。パンによって様子を見ながら調整してみてください。もっちりふわふわになって、これがうちの一押しの食べ方です。

温かいパンは、冷えた胃腸にもやさしい。冷たいものばかりだった一日の中に、湯気の立つ温かい一食があるだけで、おなかがほっとするのがわかります。

とはいえ、蒸すのはちょっと手間ですよね。基本はトースターで十分です。蒸すのは、余裕のある日のごほうびに。

トースターでの温め方や、いろいろな食べ方はこちらの記事にまとめています。
ライ麦パンの美味しい食べ方|初心者でも楽しめる簡単アレンジと保存方法

夏こそ、腸から

食欲がない日に、無理してたくさん食べる必要はありません。ただ、口にするものを少しだけ「腸がよろこぶもの」に寄せてみる。それだけで夏の過ごしやすさは変わってくると、私は思っています。

腸のことは、こちらの記事にも詳しく書いています。よかったら読んでみてください。
腸は「出す場所」じゃない。体をつくる場所

暑い夏も、今日もパンを焼いています。

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