前回は、犬の熱中症の話をしました。その中で少しだけ触れた「夏、お水を飲んでもらうのって、意外とむずかしい」。今日は、そのお話です。
(→ 前回の記事「犬の熱中症は、知っていれば防げる」もあわせてどうぞ)
暑い日ほど、しっかり水を飲んでほしい。でも、味のないお水は、犬にとってそんなに魅力的じゃないみたいで、なかなか進まない子も多いですよね。そこで今日は、えぷるの「フルーツ酢」を使った、ちょっとうれしい水分補給の工夫を紹介します。
この記事の内容
フルーツ酢って、なに?
えぷるのフルーツ酢は、その時いちばんおいしい“旬のフルーツ”を、じっくり発酵させて作ります。

いちばんの特徴は、火入れ(加熱殺菌)をしていないこと。だから、菌や酵素が生きたままの、いわば“生きた生酢”です。
お店に並ぶ多くのお酢は、品質を安定させるために加熱されています。火を入れていない生のお酢は、人の世界でも「アップルサイダービネガー(にごりのあるリンゴ酢)」くらいで、実はなかなか出会えません。ここが、えぷるのフルーツ酢の、ちょっと特別なところです。
にごりの正体は「酢酸菌」
火を入れていない生のお酢には、うっすらとにごりがあります。この正体が「酢酸菌」。じつはこの菌、ここ何年かで研究が進んできていて、私はそこが面白いと思っています。
えぷるのフルーツ酢は火を入れていないから、この酢酸菌が生きたまま。だから“生きた酢”と呼んでいます。
「味のない水」を「飲みたい水」に
水を飲まない子に、飼い主さんはいろいろ工夫しますよね。ヤギミルクを入れたり、ちゅ〜るを溶かしたり、スープをかけたり。
どれも「おいしい匂い」で飲ませる作戦ですが、ひとつ悩みが。カロリーや栄養も一緒に足してしまうんです。夏に食欲を保ってほしいのに、水でおなかがふくれてしまう、なんてことも。
その点、フルーツ酢はほとんどノーカロリー。お水にほんの少し垂らすだけで、フルーツのやさしい香りがふわっと立って、「いつもの水」が「飲みたい水」に変わります。太らせずに、香りだけを足せる——ここが、フルーツ酢のいちばんうれしいところです。
「効かせよう」としない。むしろ薄くていい
ここで大事なこと。犬は、もともと酸味が苦手です。「酸っぱい=腐っているかも」と、体が警戒するようにできているからだと言われています。濃いお酢は、少量でも胃腸の刺激になることがあります。
だから、水に混ぜるのはごくわずかでいい。「これで効いてるの?」と思うくらい薄くて、ちょうどいいんです。酸っぱさを感じさせずに、香りだけそっと。“濃いほど良い”ではなく、“薄くやさしく”が、犬にはあっています。
生のまま? 火入れして? 使い分けにも意味がある
生きたお酢だからこそ、与え方に変化をつけられます。
- 生のまま:生きた菌を、そのまま届けたいときに。
- 軽く火を通して:菌を与えすぎたくないとき、体調を見て刺激をやわらげたいときに。火を通すと菌の勢いはおさまりますが、発酵で生まれた栄養は残り、加熱された菌(死菌)も腸内細菌のエサになります。
「生か加熱か」は、どちらが正解ということではなく、その日の犬の体調に合わせて選ぶもの。このあたりは、以前くわしく書いています。
(→ 「うんちからはじめる犬の腸の話|第5話」/「うんちからはじめる犬の腸の話 第6話」)
塩分ゼロだから、組み合わせやすい
そしてもうひとつ、地味だけど大事なポイント。お酢には、塩分が入っていません。
だから、塩分のある発酵食——たとえばえぷるの「発酵セサミ味噌」——と一緒に使っても、塩分のとりすぎになりにくいんです。味噌で“うまみ”、フルーツ酢で“香りと酸味”。塩分を気にせず、2つの発酵食を無理なく重ねられる。これは、塩のないお酢ならではの強みです。
与えるときの、やさしいコツ
- 目安は、体重1kgにつき1滴。3kgの子なら3滴、5kgなら5滴、10kgなら10滴くらい。まずはお水に混ぜて、様子を見ながら少しずつ。
- 酸っぱいのが苦手な子もいます。無理せず、好きそうなら続けて。
- 腎臓など持病のある子、体調に不安がある子は、かかりつけの先生に相談してから。
今回は「夏の水分補給」として紹介しましたが、もちろんお料理やごはんに少し使うのもおすすめです。使い方は、ひとつじゃありません。
この夏の、ちいさな一手に
水を飲んでくれない、食欲が落ちる——夏は、小さな心配が増える季節です。そんな時、フルーツ酢のひとしずくが、「おいしく水を飲む」きっかけになってくれたら。無理をさせず、香りの力を借りて。今年の夏も、元気に越えていきましょうね。
🌱 えぷるからのお知らせ
えぷるでは、野菜やキノコ、動物性の食材を使った発酵教室をひらいています。自分の手で仕込む発酵食は、犬にも人にもうれしい、毎日の体づくりの味方です。
尼崎や京都・二条での出張教室もひらいています。
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